チャット型の生成AIをまとめてみた

普段からチャット型の生成AIをよく暇つぶしで利用しているけれど、中国のDeepseekというものが登場し、生成AI業界に大きな衝撃を与えたと聞いた。今まで生成AIをあまりちゃんとしたことに活用してこなかったけれど、最近自分もちゃんと使ってみたくなり、今後のために情報を整理してみようと思った。

サービス名開発元基盤エンジン主な特徴無料プラン有料プラン開発国
ChatGPTOpenAIGPTシリーズ自然な会話、多様なタスク対応あり(制限あり)ChatGPT Plus(月額20ドル)アメリカ
CopilotMicrosoftGPTシリーズMicrosoft製品との連携、作業効率向上ありCopilot Pro(月額3,200円)、Copilot for Microsoft 365(月額4,497円)アメリカ
GeminiGoogleGeminiシリーズマルチモーダル対応、高度な推論能力ありGemini Advanced(月額2,900円)アメリカ
DeepSeekDeepSeek AIDeepSeekシリーズコード生成に特化、高い性能モデルにより異なる(オープンソースは無料)API利用量による中国
GrokxAIGrokシリーズリアルタイム情報アクセス、ユーモアあり(制限あり)X Premium+のサブスクリプションに含まれるアメリカ

各サービスを簡単にまとめてみる。

1. ChatGPT

  • 開発元: OpenAI(アメリカ)
  • 基盤エンジン: GPTシリーズ(GPT-3.5、GPT-4など)
  • 特徴:
    • 自然な会話能力に優れ、多様なタスクに対応可能
    • 文章生成、翻訳、要約、質疑応答など、幅広い用途で活用
    • プラグインやAPIを通じて、外部サービスとの連携も可能
  • 性能:
    • GPT-4は、高度な推論能力や創造性を持ち、複雑なタスクもこなせる
    • 常にアップデートされており、性能が向上している
  • 利用料金:
    • 無料プラン:基本的なテキスト生成、質疑応答、GPT-3.5モデルが主に使用される、利用制限あり
    • 有料プラン(ChatGPT Plus):月額20ドル、最新のGPT-4モデルへのアクセス、応答速度の向上、優先的なアクセス、プラグインや高度な機能の利用、GPTの作成と共有
  • 主な利点:
    • 高度な言語処理能力と創造性を活用できる
    • ビジネスや専門的な用途での利用に適している

2. Copilot

  • 開発元: Microsoft(アメリカ)
  • 基盤エンジン: GPTシリーズ(OpenAI)
  • 特徴:
    • Microsoft製品(Windows、Office、Edgeなど)に統合され、作業効率を向上させる
    • コード生成、文章作成、データ分析など、様々なタスクを支援
    • 自然言語による指示で、複雑な操作も実行可能
  • 性能:
    • GPT-4を基盤としており、高度な性能を発揮
    • Microsoft製品との連携により、実用性が高い
  • 利用料金:
    • Copilot:無料
    • Copilot Pro:月額3,200円、Word、Excel、PowerPoint、Outlookとの統合、より高速な応答と高度な機能、Web版Copilotの利用
    • Copilot for Microsoft 365:月額4,497円、Microsoft365のアプリケーション内でより高度なAI機能が利用可能、企業のビジネスシーンでの活用を想定
    • Copilot in Windows:無料、Windows内で基本的なAIアシスタント機能を利用可能
  • 主な利点:
    • Microsoft製品との連携による作業効率の向上
    • ビジネスシーンでの利用に特化した機能

3. Gemini

  • 開発元: Google(アメリカ)
  • 基盤エンジン: Geminiシリーズ
  • 特徴:
    • マルチモーダルに対応し、テキスト、画像、音声、動画など、多様なデータを処理可能
    • 高度な推論能力を持ち、複雑な質問にも回答できる
    • Googleの各種サービス(検索、YouTubeなど)との連携が期待される
  • 性能:
    • Gemini Ultraは、専門家レベルの性能を持つとされ、ベンチマークテストで高いスコアを記録
    • Googleの大規模なデータとインフラを活用し、常に進化している
  • 利用料金:
    • 無料プラン:基本的なテキスト生成、質疑応答、Gemini Proモデルへのアクセス
    • Gemini Advanced:月額2,900円、Gemini Ultra 1.0モデルへのアクセス、より高度な推論能力と複雑なタスクの処理、GoogleのAI「Gemini」の最上位版を利用できる。
  • 主な利点:
    • マルチモーダル機能による多様なデータ処理能力
    • 高度な推論能力と複雑な質問への対応

4. DeepSeek

  • 開発元: DeepSeek AI(中国)
  • 基盤エンジン: DeepSeekシリーズ
  • 特徴:
    • コード生成能力に特化しており、プログラミングタスクにおいて高い性能を発揮。
    • DeepSeek-R1は、推論能力に特化した最新の大規模言語モデルです。
    • オープンソースとして公開されているモデルもある。
  • 性能:
    • 特定のベンチマークテストにおいて、OpenAIの最新モデルと同等の性能を示す。
    • 開発コストを抑えつつ、高い性能を実現している。
  • 利用料金:
    • モデルにより異なる。オープンソースモデルは無料。API利用時、トークン数に基づいて算出。
    • 有料プラン:より高度な性能、専門的な機能、優先的なサポート
  • 主な利点:
    • コード生成能力に特化
    • 特定のニーズに合わせたカスタマイズが可能

5. Grok

  • 開発元: xAI(アメリカ)
  • 基盤エンジン: Grokシリーズ
  • 特徴:
    • リアルタイムな情報アクセスと、ユーモアのある回答が特徴。
    • X(旧Twitter)のデータにリアルタイムでアクセスできるため、最新の情報に基づいた回答が可能。
    • 従来のAIモデルよりも少し反抗的になるように設計されている。
  • 性能:
    • 大規模なデータセットでトレーニングされており、高度な言語理解と生成能力を持つ。
    • 特にリアルタイムの情報や、インターネット上の最新トレンドを把握する能力に優れている。
  • 利用料金:
    • 無料プラン:基本的なテキスト生成や質疑応答、最新の情報にアクセスする機能は利用可能、一定時間内(2時間ごとなど)のメッセージ送信回数に上限あり、画像生成やその他の機能にも利用制限あり。
    • 有料プラン:X Premium+のサブスクリプションに含まれる、リアルタイムな情報アクセス、ユーモアのある回答、無料プランの利用制限が無い。
  • 主な利点:
    • X(旧Twitter)のデータに基づいた最新情報へのアクセス
    • ユニークな個性とリアルタイム性

主要ベンチマーク総合比較

生成AIの能力ってどう測るのか知らなかったけど、専用のベンチマーク(?)のようなものがあるらしく、各社の公表値をもとにスコアリングすると、以下の評価になるそうな。(100点満点)

モデル総合スコア言語理解推論能力創造性リアルタイム性
GPT-49295939070
Gemini Ultra9493968885
Grok-18885879599
DeepSeek-R19082958375

選び方

各サービスはこんな人におすすめかもしれない。

  • 🎓 学術研究:GPT-4(文献分析力)
  • 💼 業務効率化:Copilot(Office連携)
  • 🎨 クリエイティブ:Grok(ユニークな発想)
  • 💻 プログラミング:DeepSeek(コード生成)
  • 📊 データ分析:Gemini(マルチモーダル解析)